「七勝八敗で生きよ 天龍源一郎」
ようやく読破。
ブレイクの起点となったのはインターナショナル・タッグ選手権。
「ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田vsビル・ロビンソン、天龍」。
思い出した。これ元々ディック・スレーター、ロビンソン組だったのを
スレーターの怪我でなぜか凱旋帰国中の天龍に。
その理由も書かれている。
ロビンソンといえば今でこそ正統なレスリングを学んだ実力派で、
猪木を圧倒、ゴッチとの名勝負、
UWF顧問として、そのまま宮戸の元でコーチをしたりと、
総合格闘技側からの評価も高いレスラーだが、
1980年代になりロートル扱いされはじめ、
腹も出て、時には髭をたくわえて、
すっかりアメリカのプロレスに馴染んでいる時期。
それでも、相撲上がりの天龍と全く共通点がなく、
この本を読んで久しぶりに思い出したほど。
ロビンソンは天龍に何をやってもいいと助言。
天龍もどうせアメリカに戻るんだし、
好き勝手にライバル団体の長、猪木の卍固め、延髄切り等のタブー破りから、
天龍チョップと呼ばれる相撲の張り手やブチかましなど、
ハチャメチャに応戦。
この試合後あれよあれよとメインエベンターに。
千載一遇のチャンスをものにした天龍。
積極性と開き直り、考えるより動くこと、
そのことで生じた化学反応。
七勝八敗で負け越しても、
人生は波瀾万丈、面白いが勝ちだと教えてくれる一冊。
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