どうしても欲しい本だったが絶版なので、
図書館で借りる事に。
カラー口絵のポスター・ギャラリーからして大興奮。
表紙をめくると「雨に唄えば」、次に「イースター・パレード」、
3ページ目には「ショウほど素敵な商売はない」と「パリの恋人」。
私が最初にブルーレイを購入したのがこの4枚と
「エルヴィス・オン・ステージ」と「三大怪獣地球最大の決戦」の6枚。
特に談志がお勧めしたわけではない。
繰り返し観たいと思ったものを購入しただけ。
それだけ談志の趣向とピタリと言うより完全一致なのだ。
データなんて面倒臭いとばかり、書きなぐる。
「好きすぎてたまんない」。
ヒシヒシと伝わってくるから、同じ価値観を持つ読者にとってもたまんない。
映画評論家の双葉十三郎が「ショウほど素敵な商売はない」の作品評で書いたフレーズが一言
「ドナヒュー一家に幸あれ」。
これに談志は心ときめいたとか。
私も談志のフレーズにとどめを刺された。
「ズバリ言えばミュージカル映画とは『雨に唄えば』と『イースター・パレード』を見れば、
それでいい。ザッツ・オーライである。」
談志の記すミュージカルを観て流れる「滂沱の涙」や身震い同様、
このフレーズに私の興奮が止まない。
久しぶりに心の底から好きだと言える本だ。
生きてるうちに新書ではなく、
ハードカバーでカラー写真満載でいて、
家元が好きな写真だけを選んで、
写真集のようにして、もっと文章も増やしていたら、
わたくしめの秘宝になっていたに違いない。
残念。
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