昨日の朝日新聞に掲載されていた
1977年の「百人一首パロディ」が傑作だったのでご紹介。
「アゴの裏に打ちに出てみれば白ける喃(のう) 不意のゴロ寝に俺は困りつ」
元の句は有名な「田子の浦に うち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ」
モハメド・アリの苦悩を詠った一句です。
訳すると
「いざ、アントニオ猪木の長いアゴをアッパーで砕こうと思ったら、
奴は寝転んでばかり。俺は困ってしまった。客もシラケた。」
1977年の大賞だったそうです。
ちなみにアリ戦で酷評された猪木は落ち込んでいましたが、
タクシー運転手の一言「昨日はお疲れまでした。頑張りましたね」
これで救われたそうです。
当たり前の言葉がストレートに人の心を打つ。
このエピドーソも深いイイ話です。
一時期、話題となった本で「Number」等で活躍する作家が書いた
「1976年のアントニオ猪木」がありました。
先日は久しぶりに雑誌「Number」がプロレス特集をしていました。
しかしながら「Number」の文体や編集は鼻に付きます。
前出の作家の「1964年のジャイアント馬場」は
多分、作家に馬場への思い込みがない分、余計な感情移入がなくドライに仕立てられ、
よく調べられていて、とても面白かったですが。
先日1976年のプロレス雑誌「ゴング」がまとめて売れました。
エンターテインメントもスポーツもストレートに受け止めるのが一番。
当時の「ゴング」なんて真剣にプロレスを報道して清々しいです。
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