日本ポップスの始まりについて、興味を持った。
きっかけは大滝詠一のラジオ「日本ポップス伝2」。
明治初期の海外から輸入された行進曲、唱歌の数々、
滝廉太郎、山田耕筰、日本独自の作曲家の誕生、
雑誌「赤い鳥」から生まれた北原白秋などによる童謡、
川上音二郎など、「演説」から生まれた「演歌」。
現在、この辺りまで聞いています。
それを補足するために「大瀧詠一Writing & Talking」での
相倉久人との対談「分子分母論」も読んで復習。
古本屋の立場からさらに興味を抱かせたのが、
大正時代に生まれた鈴木三重吉による児童雑誌「赤い鳥」。
今、四歳の息子がいて、童謡、唱歌をよく聞いたり、絵本を読み、
子供の歌や絵本に興味を抱いているだけあって、
「赤い鳥」が日本ポップスの始まりと深い関係を持っていたことに、
この雑誌の重要性、希少価値を改めて理解できたことが嬉しい。
日本ポップス=ジャズ・ソングの研究は進んでいるように見えるが、
童謡、唱歌、こちらのジャンルの方が、
和洋折衷複雑化しているようで、グッと掘り下げてみたくなる。
中村とうよう著「ニッポンに歌が流れる」。
これはもっと古い時代から日本の音楽が掘り下げられている。
購入して飛ばしていた、第1章「新しい見方による日本音楽史」が俄然読みたくなってきた。
大正、戦前の雑誌、音楽の古本、大衆文化の古本、絵本など、
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