「ジャズ批評」の「和ジャズ」特集を読んだ。
単純に日本のジャズ・レコードが並べただけだった。
何か違うのではないか。
もっとクラブ界隈のグルーヴを基に生まれた造語ではないのか?
「ソフト・ロック」「キューティ・ポップ」「和モノ」「甘茶」、
これら造語には芯があり、「和ジャズ」たるものにも期待した。
「中央線ジャズ」にも一本通った芯がある。
アケタの店で演奏しているミュージシャンは聞いてみたいと思わせる。
この雑誌で紹介されたレコードは聞いてみたいとは思わなかった。
それから最近ディープ・パープルを熱心に聞いているので、
河出書房新社「ディープ・パープル (文藝別冊)」を読んでみた。
この「文藝別冊」は入門者とマニアの中間層を狙っているのか、
どうも毎度中途半端。
特に嫌だったのが適菜収って人。
現代思想の「マイケル・ジャクソン」でも
ファンでもない小西康陽の記事が凄く嫌な感じにさせたし、
単体アーティストに対する本に、
興味のない人を書かせる編集のやり方はやめてほしい。
意地悪にしか読めない。
ポップで分かりやすいものは批判の対象となるが、
これがフランク・ザッパやジョン・ゾーンのような
インテリジェンスな音楽だったら、
批判の余地もない。
実際ならパープルやマイケルの肉体的な音楽の方が、
文字で語る余地は少ないのではないか。
書くことがないと、社会や自分に結びつけるしかないから批判の対象となりやすい。
やはりパープルにしてもマイケルにしても、
ポップ・スターはデータ的なものや伝記ものが面白い。
ジャズやロックなど音楽の古本、
福岡、出張買取、日本全国、宅配買取致します。