中村とうよう編集長時代のジャズや戦後の音楽を題材にした
「レコード・コレクターズ」ほど私のツボにハマる雑誌はない。
読んでるのは1982年の1/5で、表紙はペリー・コモ。
ペリー・コモなんて、今の人で知ってるのは10%いるかどうか。
(ちなみに、ももいろクローバーZが出演しているスズキ・ハスラーのCMの歌はコモ)
ただ、この35年前は来日してNHKホールなど大会場を全国8箇所回っている。
ソフトな歌声でありながら、抜群のリズム感の持ち主で、
スローやメランコリーな曲を中心としながらも、
情熱的でなくとも、人を惹きつけるボーカル。
真にアメリカを代表する大ポピュラー歌手である。
ヘレン・ヒュームズのLPなんて記事もある。
カウント ベイシー楽団に在籍した女性ボーカルで、
日本では殆ど無名の歌手に8ページ割いている。
それも、この号は上下の「上」である。
ベイシー楽団の最も脂ののったころ、
ブラック・フィーリング溢れる楽団の時期にハマったのが彼女。
私も初めて知らずに聞いた時、すぐに彼女の虜になった。
「ビング・クロスビーの全レコード」は連載5回目。
これほどの偉大な歌手は単行本にでもすべきではないか。
広告で「幻の昭和の流行歌」というボックスの通販があるが、
ニットー、タイヘイ、マーキュリーSP盤によるとあり、
正直殆ど知らない歌手ばかり。
知ってるのは二村定一、藤島桓夫、岡晴夫、松山恵子ぐらいか。
これがLP25枚組400曲。
どんだけ、戦前・戦後間もない日本の曲が埋もれているのか。
執筆している、中村とうよう、青木啓、野口久光、色川武大、
上記の方々は皆、亡くなっている。
ご健在の方は半々ぐらいか。
こんな雑誌もう二度と出ない、まず、当時を知ってる人がいないので出せない。
そして、売れないだろうし。
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