松本清張原作の「黒革の手帖」があまりにも面白くて、
同じく松本清張原作で、米倉凉子主演の「けものみち」のDVDをレンタルした。
残念ながら1.2話、1巻で断念。
約10年前の作品だが、
イメージが横溝正史の角川映画のごとく、
狂気と不気味なフィクサー役平幹二朗と若村麻由美。
古い原作を現代にアレンジできずじまいで見る気が失せた。
武井咲版「黒革の手帖」が良かったのはポップさときらびやかさ。
伊東四朗、高嶋政伸、高畑淳子、真矢みき、
いくらフィクサーや大企業の経営者であろうと
彼らの軽妙で、ときにはコミカルに見える演技が、
リアルに人間的で現代的だった。
細いところだが、部下の銀座のホステスたちも武井咲に従順に仕え、
最年少ママを支えている健気なところが一服の清涼剤だった。
そして、その武井咲の最年少ママの瑞々しさ。
現代美人的な着物の着こなしと、
夜のきらびやかな銀座のイメージが見事に合致した。
さらに、福山雅治のロック調の主題歌、
松本清張という重々しい大家のイメージとは違う
テンポの良さが全面に押し出されていた。
これを「軽い」と思う向きもあったかと思うが、
昭和の大家、松本清張の原作を現代的に「ポップ」に
カスタマイズした傑作だと思います。
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